現在私は築100年の古民家を購入・改修し、暮らしています。
寒くいない?暑くない?汚くない?壊れない?お金かからない?等々、疑問に思われるかもしれません。
結論から言えば、ものによる、です。
一口に古民家と言っても、人口密集地にあった町屋形式のもの、と地方の農家のもの、武家のもの、といろいろあります。
保存状態もいろいろです。住み手が丁寧に暮らし次いで来たものは、改修の必要がほとんどありません。逆に、住み手がいなくなって長らく放置されているものは、痛みが激しいものが多いです。
暑い寒いは、改修の仕方で十分変わります。寒い地方のものを暖かくするのはお金がかかります。
大阪ほどの寒さ暑さなら、暖房器具とクーラーをつければ何の問題もありません。
私は幸運にも、丁寧に住まわれてきた古民家を見つけることができました。しかも、大阪市内という好立地で。
古民家を住まいに選んだ理由
まず、なぜ古民家だったのかというと
現在の新しい素材でできた家になじめないというのがありました。
新築の臭いというのがどうも苦手、というか少し頭が痛くなる体質なので、普通の新築の家にはためらいがありました。
また、自分で手をかけていけるというのも魅力的でした。
木造の家というのは、間取りを変えてり、増築したり、壁を抜いたりするのが比較的容易です。
少しづつ、生活の変化に合わせて変えていけるというのは、長く暮らすにはとてもありがたいことです。
現実的なメリットとして、広い土地と広い家が比較的安く手に入るというのが挙げられます。
基本的に50年以上の古い家屋というのは、現在の日本においては残念ながらほとんど価値がありません。
なので、古民家を買うというのは、ほとんど土地代です。そして、土地は住宅地として売られているものより、広い場合が多い。
そして、古民家の建っている土地は、地盤的に信頼できる場所が多いです。
少なくとも、以前田んぼだった軟弱地盤に建っているとかは少ないでしょう。
実際に暮らしてみて
実際に住んでみてどう思ったかというと、
空気が違います。
それまでは、部屋のこもった空気が嫌で、真冬でも換気をしまくっていたのですが、ほとんどしなくなりました。
思ったよりは寒くないと思います。それは大阪だからかなのか、年々温暖化しているからかなのかはわかりません。ただ、単純に広くなったので、あたたまるのは遅いですね。
空間や間取りの使い方になじむのには、時間がかかりました。
土間や和室(8畳が2間)は今までにない間取りなので、最初の1年くらいはうまく使えてなかったと思います(笑)
でも使えるようになってくると、家は小さくてもいいと思っていたが、ある程度広くて余裕があるほうがいいと思い始めました。
子供が生まれたりすると、広い和室はありがたいものだと思いました。雨の日に遊ばせられる場所として非常に良いものです。
まとめ
いろいろ理由をあげましたが、単純に憧れがあったというのが大きいと思います。
そして、実際に住んでみても、不便さを感じるよりはこういう生活ができてよかったな、と思える瞬間が多いです。
少しづつ、手を加えて住みこなしていく感覚というのは、普通の家では得難く、非常に面白いものです。
この感覚を共有できる人が増えるとうれしいなあと思います。